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涙がとまらない
投稿日 2019年4月9日 10:51:21 (Louis Vitton)
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ずいぶんとご無沙汰しております
2月16日に母が倒れてから
家と病院と職場を行き来する毎日で
仕事の年度末の忙しさと
病状や、今後のことや、薄情な兄の言動や
心休まらない日々が続き、心身ともに疲れ果てていました。
そのあいだに、優くんライブに行ったり
お花見に行ったり
ささやかな気分転換はしていましたけどね。
昨日の朝、
母が亡くなりました。
94歳でした。
大正・昭和・平成と生き抜き、あと少しで令和を迎えるられたのに
それが叶いませんでした。
倒れてから49日間。
病状は良くなったり悪くなったりを繰り返し
「もうあまり長くないかも」と言われたのが3月8日。
そのあと、奇跡的に持ち直し「転院」に向けての手続きも進めていました。
(急性期病棟では病状が安定すれば3ヶ月で退院または転院を余儀なくされる)
本当は今日、転院先の病院の見学に行く予定だったのに。
先週の水曜日。
脈や腎臓の数値が悪化して、今後の方針について主治医から究極の選択を
提示されました。
今のまま、本人の力が尽きるのを待つ か
点滴の量を減らして、その時期を早めるか・・・・
難しい選択でした。すぐには決断ができません。
しばらく考えさせてください、と答えたその翌日から再び脈が戻り
朝は食事も摂れるようになりました。
けれど・・・・・
週末くらいからまた状態が悪くなり、脈こそ安定しているものの
全体的に衰弱してきました。
ほとんど眠ったままで呼びかけても体を揺すっても反応しません。
細く冷たい手を握りながら「もう十分だ」と思いました。
次に先生と面談があったとき、点滴減らしてください、と伝えるつもりでした。
日付が変わった月曜日の深夜1時。病院から電話があり
血圧が下がってきて脈も落ちてきている、と
できれば病院に来てください、と。
兄に連絡をして、私が病室に着いたとき
血圧は40、脈は20でした。
酸素濃度を上げて身体を温めて、それでも息苦しそうに呼吸している母を見て
朝までもたないかもしれない、と思い
「もう十分だ」と思っていたのに、冷たい足をさすって少しでも体を温めようとしている私がいました。
夜明けが近づくにつれ、少しずつ脈が上がってきて、血圧も上がってきました。
これならまだ少し持つかも知れないと思い
後ろ髪を引かれつつも午前中だけは仕事を外せないからと一旦家に帰り着替えてから
仕事に行きました。
帰るときに、ほんとうにいざというときにはどこに連絡すればいいか、と聞かれたので
携帯に出られないときもあるから、そのときは事務所の代表電話にかけてくださいと伝えて。
9時少し過ぎ。
病院から電話を受け、すぐに来て欲しいという連絡を伝えられました。
職場から病院まで20分足らず。
あのときほど、赤信号がもどかしかったことはありません。
病院に着いたのが9時40分。
病室のドアをあけると
そこにあったのは、静寂でした。
すべてのモニターやチューブが取り除かれ、口をあけて眠っている母だけがいました。
まだ、暖かいです。
ほんとうに眠っているように見えました。声をかけたら目を覚ましてくれるんじゃないかと思うくらい。
9時13分だったそうです。
たまたま義姉が早めに病室に戻って、最期の瞬間を見届けてくれました。
はぁっと大きく息を吸って、モニターの心電図が一本線になった・・・と。
ほんとうに、頑張ってました。懸命に生きようとしていました。
もう十分だ、なんてちょっとでも思ったのが申し訳なくなるくらい。
そして
出てくるのは「ごめんね」という言葉ばかり。
元気だった頃、もう少し優しくしてあげれば良かったのにごめんね。
耳が遠くなって会話がままならなくなってきたとき、きつい言葉を言ってごめんね。
私がライブとか泊まりで出かけるとき、心細かっただろうに、ごめんね。
死んだらほっとするだろうなんて思ってしまってごめんね。
私の誕生日プレゼントをしたい、と言ってくれたのに私は何もしてあげなくてごめんね。
ピザが食べたいって言ってたのに、自分が食べなくなかったから頼んであげなくてごめんね。
カニが食べたいっていって大きなタラバ買ってきたのに、鍋やってあげなくてごめんね。
兄に、このまま長引いても金銭的な援助はしない。まずおふくろとお前の貯金を使い果たしてからだ
と言われて
このまま施設で何年でもってなったら、早く死んでくれればいいのに、と思ってしまうようで
それもつらい
なんて日曜日に友だちに話したばかり。
私を心配して夜タクシーでうちまで駆けつけてきてくれた友だち。
彼女に「お母さん、なにもかもわかってて、ななこちゃんに迷惑かけたくなかったんだよ」と
言われました。
もう、私には、お線香とごはんと水をあげることしかできない。
通夜が明日なので、病院から一旦家に運び、明日の昼まで座敷で眠っているけれど
今は、大好きだった氷川きよしのDVDを流してあげてる
きっと、聴いていてくれると信じて。
もう、それくらいしかできない。
明後日、告別式を終えて、最期、火葬場に入れるときもう、号泣だろうなぁ。
今も、涙が止まらないもの。
けれど、私は喪主としてしっかり見送らないといけない。
あとの手続きも滞りなくやらなければならない。
(葬儀を終えないとできないことが多いので、忌引期間では終わらなそう)
父が亡くなったとき、彼から言われた言葉をまだ思い出している。
悲しみはなくなることがない。
けれど、時間が経って、少しずつ自分の気持ちに整理をつけ、受け止めていくんだ。
時間がかかるかも知れないけれど
そうして前を向いて自分の暮らしをしていくことで
気持に区切りをつけることはできる。
でも、今は無理だよ。
どうすれば泣かなくなるんだろう
Source: さらだ日和
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